保湿の王様はヒアルロン酸!?ネバネバ保湿のすごさと上手な使い方は

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸はもともと人の体内に存在する成分で、ムコ多糖類の1つです。それ自体は粘性が高く、ネバネバしたテクスチャーをしています。ヒアルロン酸の特徴は、保水力が高いことです。ヒアルロン酸1gにおよそ2~6Lもの水分を保持できると言われています。この高い保水力を活かし、保湿成分として化粧品などによく利用されています。

化粧品に含まれるヒアルロン酸は、角質層の水分を抱え込み、それ以上の水分の蒸散を防ぐ働きがあります。これにより肌の乾燥を防ぐ効果が期待できます。ただ、ヒアルロン酸自体の分子は大きいので、そのままでは肌の角質層に留まるのみとなります。それでも肌表面の乾燥を防ぐ効果は期待できますが、さらに肌の内部にヒアルロン酸を浸透させるために、ナノ化といった低分子にする技術も進んでいます。

これにより、真皮までヒアルロン酸を届かせることができるので、肌内部の水分保持量を高める効果も期待できるようになりました。ヒアルロン酸によって肌内部のみずみずしい潤いがキープされることで、ハリと弾力が生まれ、シワやたるみなどの肌トラブルの予防や改善が期待できます。

ヒアルロン酸は肌のクッション?

ヒアルロン酸はもともと人体の細胞と細胞の間に多く存在する成分であり、水分保持やクッションのような役割を果たしています。

関節の軟骨や関節液の中にはヒアルロン酸が多く存在し、水分を保持することで衝撃を和らげたり、スムーズに関節を動かす潤滑油のような働きをしています。また、ヒアルロン酸は、眼球の硝子体と呼ばれる部分にも多く含まれています。緩衝作用や組織形状の維持の他、外からの光を網膜に伝えるのにも役立っています。この他にもヒアルロン酸は、卵巣の働きのサポートや、全身の栄養運搬などといった働きもしています。

様々な機能に関わっているヒアルロン酸ですが、加齢とともにどんどん減少していき、40代ではヒアルロン酸の量が赤ちゃんの頃のおよそ半分になるとも言われています。ヒアルロン酸が減少することで体の中の様々な器官の機能が低下し、関節痛や視力低下、生理痛、更年期障害など、様々な機能低下を引き起こすようになります。

こういったヒアルロン酸の減少による症状の予防、改善には、ヒアルロン酸が含まれるサプリメントや点眼薬、ヒアルロン酸注射などが有効だとされています。ヒアルロン酸は、肌だけでなく、体全体の機能向上にも役立つ成分です。

いろんな種類のヒアルロン酸が

ヒアルロン酸には、ヒアルロン酸ナトリウム、加水分解ヒアルロン酸、アセチル化ヒアルロン酸など、いくつか種類があります。種類によって特徴や使い心地に違いがあります。

ヒアルロン酸ナトリウムは、角質層の奥までは浸透せず、肌表面に膜を作ることでバリア機能をサポートしてくれます。加水分解ヒアルロン酸は、超低分子で肌内部への浸透性が高いのが特徴です。アセチル化ヒアルロン酸は、油分とヒアルロン酸をくっつけることにより保水性と柔軟性を高め、角質層に馴染みやすくしています。

高分子のヒアルロン酸は、浸透性こそ低いものの、長く体内に留まるメリットがあります。乾燥が酷い場合に最適です。使い心地はしっとりとしています。
低分子のものは高い浸透性があり、真皮までヒアルロン酸を届かせることができるので、シワやたるみといった肌トラブルを改善しやすくなるメリットがあります。ただ、分子が小さいと、分解して消えてなくなるのが早いのがデメリットです。使い心地はサラッとしています。

化粧品を選ぶ時には、表記されているヒアルロン酸の種類を確認して、肌状態や好みに合ったものを選ぶことが大切です。数日間使っただけではその効果は分かりかねますので、少なくとも1か月程度は使い続けて様子をみるようにしましょう。

混合肌は日本人に多い肌質・・・その特徴と効果的なケアの方法は?

お肌ケアをする女性

混合肌は、部位によって肌質が異なる肌タイプのことです。混合肌には大きく3つのパターンがあります。一番多いパターンが、Tゾーンなどの肌の一部が皮脂過多でテカテカになるオイリー肌と、頬などカサつく乾燥肌が混合している肌質です。この他には、オイリー肌と普通肌、普通肌と乾燥肌が合わさったパターンがあります。

肌質は、肌内部の水分保持量と皮脂の量によって変わってきます。顔全体が均一の水分量と皮脂量である人は少なく、ほとんどの人が混合肌だと言っても過言ではないでしょう。
特に日本人の肌質は混合肌が多いとされています。肌質は、遺伝にも関係していますが、環境にも影響されます。日本には四季があり、夏には高温多湿に、冬には乾燥します。季節によって環境が大きく変わる土地に住んでいることも、混合肌になりやすい理由となっています。

ちなみに日本人に多いのは、Tゾーンが皮脂過多となってテカテカになるオイリー肌で、Uゾーンは油分が少なくてカサカサになる乾燥肌が合わさったパターンです。過剰な皮脂によって頭皮がかゆいことに悩まされたり、やおでこの吹き出物が目立ったりもします。

混合肌のケアは、様々な肌質が合わさっていることで色々と注意が必要です。例えば、日本人に多いTゾーンがオイリー肌で、Uゾーンが乾燥肌の場合です。皮脂が過剰に分泌されている部分は、しっかり洗顔をしたいと思うことでしょう。ですが、頬やあごは乾燥して皮脂が不足している状態で防御力が低下した状態なので、強く洗うことは避けたいところです。

そのためには、洗う部位を意識しつつ洗顔する必要があります。Tゾーンはしっかり泡で洗い、Uゾーンは乾燥が酷い場合にはお湯で洗い流す程度に抑えるようにします。

ただ注意しなければいけないのは、ついオイリー肌の皮脂を落としたいと洗浄力の強いクレンジング剤や洗顔料を使ってしまうことです。実は、過剰に皮脂の分泌するのには、肌の乾燥が原因であることもあるのです。そうであれば、洗い過ぎは逆効果になります。また、Tゾーン以外は乾燥肌だったり普通肌だったりするわけですから、マイルドなクレンジング剤や洗顔料を選ぶのが無難です。

混合肌のケア方法は?

保湿ケアに関しては、基本的には普通肌用のケアを行い、部分的にケア方法を変えていくのがいいでしょう。例えば、テカテカしやすいTゾーンはクリームの量を減らし、乾燥しやすいUゾーンはクリームを重ね塗りするようにします。水分補給となる化粧水は、乾燥している部分はもちろんのこと、皮脂が多いTゾーンにもしっかりと塗るようにしましょう。セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸、ビタミンC誘導体などの、肌質を整えてくれる成分が含まれるスキンケア化粧品を選ぶのもおすすめです。

肌の調子は、毎日の食事で摂る食べ物によっても変わってきます。油物ばかり食べていると、肌の皮脂量が増えてオイリー肌になりやすいです。かと言って、油分も皮膚の形成に必要な栄養素ですので、全く摂らなくなると、肌バランスが崩れてしまいます。バランス良く栄養を摂取することが大切なのです。

特に肌の調子を整えるのに有効な栄養素としては、ビタミンE、C、B2、βカロテンなどが挙げられます。
ビタミンEは、酸化を防ぎ肌をみずみずしく保つ働きをしてくれます。アーモンド、ピーナッツ、ウナギなどに多く含まれます。コラーゲンの生成を促進する働きのあるビタミンCは、柑橘類、トマト、パセリ、ブロッコリーなどに多く含まれます。血行を促進する働きがあるビタミンB2は、うなぎ、レバー、干ししいたけ、納豆などに含まれています。肌荒れを防ぐ働きがあるβカロテンは、緑黄色野菜に多く含まれます。

また、便秘は肌の調子を崩す原因の1つです。排便を促す働きのある食物繊維も、肌バランスを整える効果があります。食物繊維が多く含まれる豆類、野菜、きのこ、海藻などもしっかり摂るようにしましょう。肌状態は、食生活だけでなく、十分な睡眠、適度な運動といった普段の生活の過ごし方も大きく影響されます。肌の調子を良くするためにも、規則正しい生活習慣を心がけることも大切です。

ピーリングは肌の救世主か!?効果が強いゆえに注意することも多々ありますが

ピーリングとは、古い角質層を取り除いて、肌のターンオーバーを正常化させる効果が期待できる角質ケアのことです。肌のゴワゴワ感の改善や、シミ、シワ、ニキビ対策といった幅広い肌トラブルの改善に役立ちます。ただし、肌状態によっては、ピーリングを行うことで逆効果になってしまうこともあるので注意が必要です。

特に気をつけたいのは、乾燥肌や敏感肌など肌バリアが弱まっている時です。セラミドやNMFといった肌の潤い成分が不足した状態になっているところへ、ピーリングによってさらに肌へ強い刺激を与えてしまうことになります。そうなれば、肌のバリア機能は低下し、よりボロボロ状態になり、毛穴の開きや赤みといった肌トラブルを引き起こしやすくしてしまいます。

しかし、洗い過ぎによる乾燥肌ではなく、古い角質層が溜まった状態のゴワゴワ乾燥肌の場合には、ピーリングは効果的となります。乾燥肌は、古い角質層が溜まりやすい体質や、加齢によるターンオーバーの乱れ、洗顔不足などが原因となることもあります。こういったゴワゴワ乾燥肌の場合は、ピーリングが肌状態の改善に役立ちます。
ピーリングを行う際は、自分の肌がどんな状態なのかをしっかり見極めることが大切です。

ピーリングは、酸の力やレーザーによって肌の汚れや古い角質層を効果的に取り除くことができる美容法です。ピーリングには「剥ぎ取る」「皮をむく」といった意味合いがあることからも、通常の洗顔では落とせない古い角質や汚れをしっかり取り除くことができる力があります。古い角質を取り除くことで、肌のターンオーバーが促進され、通常のスキンケア以上の美肌効果をもたらせてくれます。

ただ、このような高い美肌効果が期待できる分、肌への負担も大きくなります。そのためやり方を間違うと、肌に必要な新しい角質層や油分まで取り除いてしまい、逆効果となってしまうこともあります。取り除き過ぎてしまうことで肌バリア機能が低下してしまい、肌の乾燥が悪化したり、肌荒れやニキビといった肌トラブルを引き起こしやすくなるからです。こういった失敗をしないためにも、肌状態、方法、行う頻度などを注意してピーリングを行う必要があります。

また、ピーリングを行った後の肌はかなり無防備な状態になります。ピーリング後は、いつも以上に保湿ケアを念入りに行うようにし、紫外線対策もしっかりやることが大切です。

ピーリングは大きく分けて、皮膚科や美容外科などのクリニックで行うピーリングと、自宅で行うホームケアの2つの方法があります。

クリニックで行うピーリングには、酸などの薬剤で角質を溶かすケミカルピーリング、アルミニウムの微粒子を吹きかけて角質を取り除くクリスタルピーリング、レーザーで古い角質を取り除くレーザーピーリングなどがあります。費用の相場は、使用する薬剤や治療内容によって違ってきますが、おおよそ5千~1万円といったところです。肌トラブルがある場合には保険適用となるケースもありますが、基本的には美容目的であるとして、保険適用外で全額負担となります。とは言え、即効性があり、高い効果を実感できるのが魅力です。

ピーリング化粧品を使用して行うホームケアの方は、クリニックで行うピーリングに比べ、低刺激で肌トラブルの心配も少ないです。コストも抑えることができるので、手軽に行うことができます。ただその分、ピーリング効果も低くなるので、即効性を感じにくいのがデメリットです。また、自分の肌に合った成分や製品がわかりにくいといった点もデメリットと言えるでしょう。

それぞれにメリットデメリットがあるので、自分の肌に合ったピーリング方法を選ぶようにしましょう。

目尻の小じわは本当にできやすい(T_T)しわは3つの種類がある?

気づいたら目尻に小じわができていた、といった経験がある人は意外に多いのではないでしょうか。なぜなら目元は、ちりめんじわ、乾燥小じわといった細かいしわができやすい部分だからです。目元周辺は皮脂腺が少ないことから、肌が乾燥しやすい状態にあります。また、他の体の部位に比べ顔は皮膚が薄い方なのですが、特に目元周辺の皮膚は薄いです。皮膚が薄いということは、それだけ乾燥や刺激に弱く、シワができやすい状態にあるということです。

普段何気にしてしまっている行為が、実は目尻に小じわを作りやすくしてしまっていることもあります。花粉症やアレルギーの影響や、疲れ目などで目をこすったり、アイメイクを落とす時にゴシゴシ力を入れてこすることも影響します。こするという行為は、皮膚の薄い目元とって大きな負担を与えてしまいます。ただでさえ、刺激に弱い目元部分ですので、こするという行為は皮膚への大きなダメージとなり、小じわをできやすくしてしまいます。

この他にも、スマホやパソコンで目を酷使することも、目尻の小じわの原因となります。目が疲れてくると、目の周りの血行が悪くなります。それにより、ターンオーバーが乱れて肌バリア機能が低下してしまうことで、目尻に小じわができやすくなります。

シワには、大きく分けて3つあります。

1つ目は、表皮にできる浅いシワです。浅く刻まれた小じわや、縮れたようにできるちりめんじわなどがあります。主に、肌の乾燥や保湿力不足が原因でできるシワです。このタイプのシワは、化粧品などで乾燥対策や保湿力をアップさせるのが効果的です。目の周りのツボ押しや目元のマッサージで血行を促進するのも効果があります。紫外線によるダメージも大きく影響しますのでUV対策もしっかり行い、小じわの原因となる刺激の強い洗顔もしないようにします。表皮の浅い小じわは、こうした対策によって消したり、目立たなくさせることができます。

2つ目は、小じわがさらに進行し、肌の真皮層まで達してできた深いシワです。コラーゲンやエラスチンを作り出している真皮の機能が低下することによって、肌の弾力が失われ、深いシワを作り出してしまっている状態です。一番の原因は、加齢による組織の変化が関係していますが、紫外線や睡眠不足、栄養不足、血行不良といった生活習慣も大きく影響してきます。

浅い小じわとは違い、簡単に目立たなくさせることは難しいです。真皮が生まれ変わる周期は4~5年とされており、改善までにはかなり時間がかかります。目立たなくするためには、シワ対策に有効な成分が配合された化粧品を使用すると共に、生活習慣の見直しもしていくことが大切です。

3つ目の表情しわは、表情筋の収縮によって現れるシワです。年齢と共にシワの深さが増していき、固定化されてしまうことで目立つようになります。表情筋エクササイズなどで、改善が期待できます。目元に力が入りやすいことでも表情しわが現れやすくなるので、ストレッチや深呼吸でリラックスするのも効果的です。

目尻の小じわは、肌の乾燥が大きな原因の1つです。そのため、小じわ対策に効果的な成分は、肌の保湿力をアップさせてくれることがポイントとなります。保湿効果が高いセラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、アミノ酸などが有効です。表皮の小じわが進行してしまった真皮しわの場合には、肌の奥のハリを取り戻すことができる成分が有効です。コラーゲンやエラスチンといった肌のハリの源となる成分の他、コラーゲンの生成を促す働きのあるペプチド(EGF、FGF)、ビタミンC誘導体、レチノールといった成分なども、改善効果が期待できます。

目尻の小じわ対策には、目元ケアに特化したアイクリームを使用するのがおすすめです。ただ、それぞれに配合されている成分に違いがありますので、シワの状態に合わせて選ぶことが大切です。また、皮膚が薄く刺激に弱い目元に使用するものですので、選ぶ時には注意が必要です。摩擦刺激を抑える伸びのよさがあり、刺激の強い成分が入っていない低刺激なものを選ぶのがポイントです。

こうした有効成分は、深い真皮しわだと効果が実感しにくいかもしれません。ですが、乾燥小じわなどの浅い表皮しわの方は、比較的改善効果を実感しやすいことが多いです。

ほうれいせんは全ての女性の悩み?その原因と改善する方法は

しわのあるおばあさん

ほうれい線ができる原因は、大きく分けて2つのパターンがあります。1つは、肌のたるみです。肌のたるみは、加齢や紫外線の影響によりコラーゲンやエラスチンが減少し、皮膚の弾力やハリを保つ真皮層が変性することで発生します。また、顔の筋肉である表情筋が衰えることでも肌がたるみます。この他、顔の皮下脂肪が増えることでその重みを支えることができずに、たるみが発生することもあります。肌がたるんでくると頬が下がってくるため、ほうれい線として目立つようになります。

また、普段の何気ない行動でも肌のたるみは起こります。毎日同じ横向きの寝方をしていると、頭の重さや重力によって皮膚が引っ張られてたるみが発生します。頬杖や片側噛み癖でも皮膚がたるみやすくなります。こうした皮膚のたるみでも、ほうれい線が目立つようになってしまいます。

もう1つの原因は、肌の乾燥です。肌の乾燥は、加齢や紫外線、空気の乾燥の影響により、角質層の水分が不足している状態です。肌表面の水分が蒸散されると肌はハリや弾力が失い、キメが乱れて小じわが現れるようになります。その浅く細かい小じわがほうれい線へと進行してしまうのです。

ほうれい線のケアでは、原因となっている肌のたるみと乾燥を改善することがポイントです。

肌のたるみを解消するには、表情筋のエクササイズを行って鍛えるのが効果的です。口を閉じた状態で舌を左右に回す舌回しエクササイズや、水を入れたペットボトルを口でくわえるペットボトルエクササイズといった方法がおすすめです。肌の乾燥対策としては、セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸などの保湿力の高い成分が配合されている化粧品を使用するのが効果的です。肌の水分量が保持されることで、ハリや弾力が生まれるので、ほうれい線の改善に役立ちます。

この他、肌へのダメージをなくすためにも、日頃から紫外線対策に気を配ることが大切です。また、バランスのいい食生活や十分な睡眠、適度な運動といった規則正しい生活習慣を送ること、正しい姿勢を保つことも大切です。血流が促進されることで肌のターンオーバーが整い、ほうれい線の原因であるたるみの予防や改善に繋がります。
エクササイズや保湿ケアといった対策だけでなく、同時に普段の生活を見直していくことが、ほうれい線ケアには大切なポイントです。

マリオネットラインはほうれい線と似ている

また、ほうれい線と似ていますが口の両側からあごにに垂れ下がるようにできるのがマリオネットラインです。腹話術や人形劇で使われる人形のマリオネットの口元に似ていることからそう呼ばれています。ほうれい線と共に、顔が老けて見える大きな原因となります。こうしたことから、ほうれい線とマリオネットラインを合わせて、二重ほうれい線とも言われます。年齢を重ねることで深く目立つようになり、50代以降に現れやすい傾向にあります。ただ、生活習慣などの影響により、30代で現れることもあります。

このマリオネットラインとほうれい線の違いは、現れる場所にあります。ほうれい線は小鼻の横から口の両脇にかけて深くシワが入るのに対し、マリオネットラインはその下側にあたる、口の両脇からあごにかけてシワが現れた状態を指します。

ただ、マリオネットラインができる原因は、ほうれい線とよく似ています。マリオネットラインができる主な原因には、表情筋の衰えやコラーゲンやエラスチンといった肌内部の物質の減少による肌のたるみがあります。また、肌の乾燥による小じわがマリオネットラインへと進行することもあります。この他にも、頬杖や猫背といった日常的な癖も、マリオネットラインができる原因になります。

いわゆる『3大シミ』とは・・・?それぞれの特徴と改善策について

老人性色素斑とは、これまで浴びてきた紫外線が原因で現れるシミのことです。いくつか種類があるシミの中でも、よくみられるのがこの老人性色素斑です。加齢と共に徐々に現れてくることが多く、日本人だと40歳前後から現れやすい傾向にあります。ただ、肌が白い人や、若いうちから紫外線を浴びる機会が多かった人などでは、20代で現れることもあります。
一般的には薄茶色で輪郭がはっきりした類円形のものですが、いびつな形のものもあります。5~20mm程の大きさで、年齢と共に色が濃くなったり、大きくなったりします。

老人性色素斑の治療法としては、レーザー治療、薬物治療、ケミカルピーリングなどがあります。レーザー治療はスピーディーですが、直径1cmで1万円程度といった高めの料金相場となっています。薬物治療は、ハイドロキノンやトレチノインなどの外用薬と内服薬を併用して行われることが多いです。ケミカルピーリングは、古い角質層を落として肌のターンオーバーを正常化させる効果が期待できます。

老人性色素斑は一度できてしまうと、治療に費用や時間がかかるのが厄介なところです。そのため、日頃から日焼け止め、日傘、帽子、アームカバー、サングラスなどを活用して紫外線対策を行い、シミを作らないようにすることが大切です。

炎症後色素沈着は、皮膚の炎症が原因で現れるシミのことです。皮膚の炎症は、ニキビや虫刺され、火傷、アトピー性皮膚炎、湿疹、あせも、化粧品かぶれなどから引き起こされます。こうした炎症によって合成されたメラニン色素が、排出されず残ったままの状態になるのが炎症後色素沈着です。皮膚の炎症が治まって赤みが引いてから現れるのが特徴です。
炎症後色素沈着は一過性なので、紫外線を浴びないようにしたり、刺激を与えないようにしていれば、半年から数年ぐらいで自然に消えることが多いです。ただし炎症の度合いによっては、色素沈着が消えるまでにはかなりの年数を要することもあります。

炎症後色素沈着には、美白成分が配合されている美白化粧品がとても有効です。中でも、ビタミンC誘導体やハイドロキノンといった美白成分は特に高い効果が期待できます。ターンオーバーを整える効果のあるケミカルピーリングを美白化粧品とセットで行うことで、相乗効果を得られるようになります。この他、イオン導入によってビタミンC誘導体やプラセンタエキスなどの肌への浸透性を高める方法も効果的です。

炎症後色素沈着の場合、基本的にレーザー治療は不向きとされています。レーザーによってさらに炎症が悪化し、シミが消えるまでにもっと時間がかかってしまうことがあるからです。ただ中には、炎症後色素沈着に有効なレーザー治療もあります。希望するのであれば、その治療法を導入しているクリニックで相談してみるといいでしょう。

脂漏性角化症
は、老人性疣贅や老人性イボとも呼ばれ、皮膚の老化現象による良性腫瘍の1つです。紫外線の影響によって肌が老化し、皮膚細胞が変性することで発症しやすくなります。加齢と共に急激に発症率が高くなるものですが、早い人では20代に発症することもあります。

色は褐色や黒褐色など様々で、数ミリのものから2~3cmを超えるものまであります。平らなものや盛り上がっているものなど形も様々ですが、触るとザラザラしているのが特徴です。ホクロやシミ、皮膚ガンと見分けがつきにくいので、素人目では判断が難しいです。無症状であることがほとんどですので、特に気にならない場合には治療する必要はありません。ただし、脂漏性角化症が短期間で急に発生したり、痒みがある場合は、内臓疾患を引き起こしている可能性があるので要注意です。

脂漏性角化症の治療に適していると言われているのは、炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)治療法です。症状によってQスイッチレーザーと使い分ける病院もあります。ただし、保険が適用されにくい治療法なので、全額負担となる可能性が高いです。

この他、液体窒素による凍結療法も有効です。これはイボによく用いられる治療法です。患部に液体窒素を染み込ませた綿棒を押し当てて、急速に冷凍することで患部がかさぶたとなり、1週間ぐらいで剥がれ落ちます。ただ1回では完全に取りきれないことも多く、その場合は数回行う必要があります。この他にも、電気メスによる電気焼灼や、手術による切除縫合法といった治療法もあります。